2024年は新規タイトルのリリース、開発中タイトル2つの発表、新規コンテンツの追加、新たな地域スタジオの開設などが行われ、Amazon Gamesにとって非常に充実した1年となりました。
『スローン・アンド・リバティ』のグローバル版がコンソールおよびPC向けにリリース
10月の初旬にはNCSOFTとのコラボレーションタイトルである 『スローン・アンド・リバティ』 をSteam、PlayStation®5、Xbox Series X|Sでリリースしました。『スローン・アンド・リバティ』は基本プレイ無料のMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)で、初週には300マン人を超えるプレイヤーがソリシウムの世界に降り立ちました。
こちらの記事 では、グローバル版が韓国版のリリースからどのようにして進化を遂げたのかが語られていますので、ぜひご覧ください。
Glowmadeが開発する 『King of Meat』 と、Maverick Gamesが開発するストーリー重視のドライビングゲームを発表
8月に開催されたGamesconのOpening Night Liveにて、 Amazon GamesとGlowmadeが『キング・オブ・ミート』を発表しました。『キング・オブ・ミート』は独特のユーモアとド派手なアクションが楽しめる協力プレイ型のハック&スラッシュ。 本作では「ロアゴーク」と呼ばれる不思議な世界を舞台に、プレイヤーはドラゴンやトロール、スケルトンといったモンスターと戦いながら、ド派手なプレイでTVの向こうの観客を魅了して、営利主義に染まったセレブの階段を駆け上っていきます。
開発を担当するのは『リトルビッグプラネット』のジョニー・ホッパー(Jonny Hopper)氏、『Fable』のマイク・グリーン(Mike Green)氏とアダム・シビック(Adam Sibbick)氏によって創立されたGlowmadeです。 こちらの記事 ではGlowmadeの創立メンバーとの対談を行い、『キング・オブ・ミート』の奇妙で魅力的な世界を生み出したのかについて語ってもらいました。
『キング・オブ・ミート』は1~4人向けの協力型ハック&スラッシュ・コンバットゲームで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)としてダンジョンの製作が可能となっています。PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steam、Nintendo Switchにてダウンロード専用で発売予定です。
5月にはMaverick Gamesとパートナーシップを結び、新作AAAマルチプラットフォームタイトルのパブリッシングを担当することを発表しました。この未発表タイトルはストーリー重視のオープンワールドドライビングゲームで、PC、PlayStation 5、およびXbox Series X|S向けにリリースされる予定です。
Maverick Gamesは2022年に設立されたデベロッパーで、設立メンバーには、非常に高い評価を得たオープンワールドレーシングゲームシリーズ 「Forza Horizon」開発チームの中心メンバーが含まれています。スタジオヘッド兼クリエイティブディレクターのマイク・ブラウン(Mike Brown)氏もその一員で、Play Ground Gamesで「Forza Horizon」シリーズのクリエイティブディレクターを務めていました。
本作のリードライターを務めるのはBAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)賞を受賞したTVドラマ 『Skins』(原題)の製作者の一人であるジェイミー・ブリテン(Jamie Brittain)氏です。彼と協力して開発に携わるMaverick Gamesのコアリーダーシップチームには、エグゼクティブプロデューサーのトム・ブッチャー(Tom Butcher)氏(「Forza Horizon」シリーズ、 『F1 All-Stars』)、CTOのマット・クレイヴン(Matt Craven)氏(「Forza Horizon」シリーズ、『GRID』(原題)、『DIRT』(原題))、コンテンツディレクターの「ギャレス・ハーウッド(Gareth Harwood)氏(「Forza Horizon」シリーズ、『Fable』(リブート版))、オーディオディレクターのフレイザー・ストラチャン(Fraser Strachan)氏 (「Forza Horizon」シリーズ)、アートディレクターのベン・ペンローズ(Gareth Harwood)氏(「Forza Horizon」シリーズ、『Fable』(リブート版))、ビジュアルデザインディレクターのエリー・マーシャル(Elly Marshall)氏(『Forza Horizon 3』、 『ジャストコーズ 3』、『DIRT』(原題))などが名を連ねています。
こちらの記事ではマイク・ブラウン氏にインタビューを行い、本作の今後の展望について語ってもらいました。
『キング・オブ・ミート』 とMaverick Gamesが開発する新タイトルだけでなく、 「トゥームレイダー」シリーズの新作や J.R.R.トールキンの「ロード・オブ・ザ・リング」をベースにした新タイトルのほか、 Amazon Gamesのサンディエゴスタジオでは未発表のプロジェクトが、モントリオールスタジオではタイトル未定のMOBAの開発が進行中です。
『スローン・アンド・リバティ』のアップデート
『スローン・アンド・リバティ』 では、新規コンテンツとして アップデート「スピアの呼び声」、 シーズナルイベント「ホーンテッドハーベスト」、そして大規模PvPの 攻城戦を始めとする多数のアップデートが実施されました。
Amazon Gamesがルーマニアのブカレストに新スタジオを開設
5月には ルーマニアのブカレストに新たなゲーム開発スタジオを設立することを発表しました。オレンジカウンティ、モントリオール、サンディエゴ、シアトルで活動しているスタジオにブカレストスタジオが加わることで、Amazonのゲーム開発とパブリッシングの取り組みがさらに拡大していくことになります。
ブカレストスタジオを率いるのは業界のベテランであるクリスチャン・パナ(Cristian Pana)氏。パナ氏はゲーム業界で20年以上のキャリアを持ち、最近ではUbisoft Bucharestのマネージングディレクターとして 『ディビジョン』、『ザ クルー』、『ファークライ』、『アバター』 を始め、ドライビングゲーム、オープンワールドのアクションアドベンチャー、シューティングRPGなど幅広いジャンルの作品を手がけてきました。 こちらのインタビュー記事 では、パナ氏のゲーム開発における哲学や、Amazon Gamesの一員となると決めた理由などについて語られています。
各種業界イベントへ参加し、今後のビジネスについてのビジョンを語る
新規タイトルのリリースや開発だけでなく、D.I.C.E. Summit、GDC、GamesBeat Summit、D.I.C.E. Europeなどの業界イベントにも多数参加しました。
9月にはAmazon GamesのオペレーションGMであるローラ・ナヴィー・スター(Laura Naviaux Sturr)氏が「Convergence - Driving Value Across Different Mediums(クロスメディア化がもたらす価値)」というパネルディスカッションに参加し、様々な経歴を持ったエンターテイメント業界のリーダーたちと議論を交わしました。このパネルディスカッションはフィナンシャル・タイムズ紙の Business of Entertainment Summit (エンターテイメントビジネスサミット)の一環としてロサンゼルスで開催されたものです。スター氏は、エンターテイメントの中核のひとつであるゲーム業界の代表として、映画芸術科学アカデミーCEOのビル・クレイマー(Bill Kramer)氏、Fandango & NBC Sports Nextの代表取締役のウィル・マッキントッシュ(Will McIntosh)氏、Bain & Companyのパートナーを務めるダニエル・ホン(Daniel Hong)氏と共に壇上へ上がりました。モデレーターはフィナンシャル・タイムズ紙ロサンゼルス事務局長のクリストファー・グライムズ(Christopher Grimes)氏です。
10月には、スター氏はエンターテインメントソフトウェア協会の会長兼CEOであるスタンレー・ピエール・ルイ(Stanley Pierre-Louis)氏と共に、サンフランシスコで開催された 2024 GamesBeat NEXTカンファレンス において、「新たな成長へのベクトルを探る:新規オーディエンス獲得へ向けたIPの拡大」と題した対談を行いました。
また、 Forbes、 Rolling Stone、 Varietyでのインタビューでは、Amazon Gamesのバイスプレジデントであるクリストフ・ハートマン(Christoph Hartmann)氏が、Amazonのゲームへの取り組み、Amazon Gamesのビジョン、業界トップクラスのパブリッシャーとしての地位を確立することへの熱意について語りました。
新たな年を迎えたAmazon Gamesは、これからも引き続き開発・パブリッシングに邁進し、最高のエンターテイメントを皆さんへお届けしていきます。